昨日は湿度も低くて、夜も涼しく、過ごし易かった。
明るい日差しだけど、木陰に入ると涼しい日がこないものか。
私は天の邪鬼ではないと思っているが、みんなが良い良いと言っても、いまいち感化されないところがある。
と言っても、別に奇抜な格好をしている訳でもないが、流行っているから何でもという考えはない。
流行っていなくても、面白いアイディアで工夫がされているものには興味があり、見てしまうと、どうしても欲しくなる。
良い例が腕時計だ。
私の腕時計を見たら、皆きょとんとした顔をする。パッと一瞬見たぐらいなら気付かないことが多いけれども、じっくり見ると時計にあるべき一番大事な物がない。
時計の針がないのである。
といっても、デジタルウォッチではないアナログ時計だ。
針がなければ、どうして時間が分かるかというと、短針の代わりに金属のボールがインデックスの盤面の上を転がっていて、そのボールの位置がどこにあるかを見て時間を知る訳だ。
長針や秒針はないから、きっちりした時間は分からない。切りの良い12時調度とかなら分かりやすいが、22分とか微妙な時間は正確には読み取りにくい。でもこれも慣れれば2分の誤差ぐらいで時間が分かる。
確かに電車の時刻や打合せの時間に遅れるのは良くないから正確な時間をしる必要があるように思えるが、遅れないことが重要であり間に合えば問題はない。
時計の針がないからきっちりした時間は分からないが、時計自体は正確に時を刻んでおり、誤った時間を表示している訳ではない。
逆に2分ぐらいの幅で正しい時間を読み取れないことを分かっているから、待ち合わせも電車も早めに行かないといけないので、遅れない訳だ。
だから、私の時計は針がなくても時計の役割を十分果たしていると思う。
でもやっぱり、この時計の楽しさは、針がないことを気付いた人のきょとんとした顔を見ることだ。
この時計をしてから結構経つが、まだ今でもたまにきょとんとした顔をする人がいる。
因みに、このボールは盤面の裏にマグネットが付いた短針があり、磁力でくっついている。だから、時計を軽く指で弾くとボールは盤面から離れ自由に転がる。自由に転がるボールは、現在の時刻のそばに近付くとマグネットに吸い寄せられ、プルプルっと震えて盤面に吸い付く。
見ていても楽しいし、静かなところだとチリンチリン鳴って猫の鈴みたいで心地良い。
ゆったりと時間が流れるように思えるユニークな時計が私のお気に入りだ。
このアバウトな時間を教えてくれる時計は、厳格なイメージのあるドイツ人のデザイナーが考えたABACUSという腕時計だ。
やっぱり俺は天の邪鬼かも。
∧-∧
(=^・^=)kinop
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