2009年7月9日木曜日

涼〜チリーン


むしむし、じめじめ、朝からなんとも蒸し暑い。
傘を持って行けば良いのか、傘を使わなくて済むのかよく分からない天気の日が続いている。
まあ、梅雨だから当たり前なんだけど、鬱陶しい。

インターネットを眺めていたら、こんな傘を見つけた。
どこかのデザイナーのコンセプトみたいだが、涼しげというか触ってみたくなるデザインだ。
見るからに海を漂うクラゲのようなフォルムに青紫の斑点模様。
夏に食べる水饅頭みたいで、触るとぷにゅぷにゅしてそうだ。
目に涼しい、ユニークなデザインだ。

この時期、目に涼しいといえばどんなものがあるだろうか。

・ビールや清涼飲料水のCM
・たっぷりの水に氷を入れた器に入った素麺(出来れは青々としたもみじが少し浮かべてあれば、もっと良い)
・薄化粧の女性の浴衣姿
・眩しい青空の下にある大樹の木陰
・青々とした流氷

と、思い浮かべると、水、氷、青い色といったものが頭に現われる。
それも、単純に水や氷が良いという訳ではなく、透明のグラスが汗をかき、氷がカリンと小さく音を立てて傾くような情景だから涼しく感じる。
ビールのコマーシャルなんかかんかん照りの真夏の青空の下で真っ黒に日に焼けた男が額に粒の汗を浮かべて、汗をかいたグラスになみなみと注がれたビールを一気に飲んで、かーうまい!と言うのが定番だと思う。
コマーシャルの最後には少しだけスローモーションで、たっぷり張った水にビールの缶が投げ入れられ、商品のロゴとインパクトのあるコピーのナレーション。
これで、完璧にビールが飲みたくなる。
毎年毎年、分かっていながらこういうCMを見ては、ビールを飲んで、テレビのようにかー、うまい!と言っている。
今年の夏も多分、かー、うまい!と言うはずだ。

涼しさは実際の温度よりも、コントラストに左右される。目茶苦茶暑い場面に冷たいビールが出て来るから涼しく感じるのであって、南極でペンギンの横でビールを飲んでも心地良くは思わない。
引き立て役が必要なのだ。

考えると、スーパーヒーローもそうだし、アントニオ猪木もそうだ。
戦う相手がブッチャーやタイガー・ジェット・シンのような極悪・強敵なレスラーだからこそ強く見えるのだ。
要は、メリハリというかコントラストが大事なのだ。
暑い外を汗をかいて歩き、クーラーの効いた店に入った一瞬が涼しく、時間が経つに連れて涼しいという感覚は薄れ、快適とか違う感覚に移行する。

という訳で、今日も脱線に脱線を重ね、アントニオ猪木まで登場したが、涼しさは結構、瞬間的な感覚であって、この奇妙な傘も見た目のインパクトが涼しげに感じるのだろう。

何のこっちゃ?


∧-∧
(=^・^=)kinop

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