2009年7月14日火曜日

虐待死という殺人

お日さんが、かーっ!
桂枝雀の落語の一節が頭に浮かぶように、朝からじりじりとした日差しがあたり、目茶苦茶に暑い。
雲も多いが、夏の日差しという感じである。

西淀川の幼児の虐待死の記憶もまだ新しいが、また虐待死の記事を目にした。
下は、産経新聞のホームページに掲載された記事だ。

2歳児をごみ箱に閉じ込め…監禁致死容疑で両親逮捕 警視庁
2009.7.10 12:11

 2歳の長男をごみ箱に長時間閉じ込めて窒息死させたとして、警視庁捜査1課は10日、監禁致死の疑いで、東京都練馬区高松の建築業、菅野美広(よしひろ)(34)と、妻の理香(34)の両被告=傷害罪で起訴=を逮捕した。同課は日常的に虐待していた疑いがあるとみている。

 逮捕容疑は昨年12月23日未明から午後4時ごろにかけて、自宅の和室にあった高さ80センチのごみ箱に、長男の優衣ちゃん=当時(2)=を入れたまま、ふたを閉めるなどして出られないようにして監禁、窒息死させたとしている。

 捜査1課によると、2人はごみ箱の中で騒いでいた優衣ちゃんが静かになっても、しばらく放置していたとみられる。

 美広容疑者が午後4時10分ごろに自ら119番通報。優衣ちゃんはその場で死亡が確認され、美広容疑者は当初、「朝は元気だったが、夕方に気が付いたら和室のごみ箱の中でぐったりしていた」などと説明していた。
 2人は今年4月、昨年12月中旬に数回にわたって優衣ちゃんをベッドに縛り付けて軽傷を負わせたとして、傷害容疑で逮捕、起訴されていた。
優衣ちゃんは、両親と姉2人の5人暮らしだった。


2歳の子供をゴミ箱に閉じ込め、窒息死させるような鬼畜の所業であっても、また今度も傷害致死で裁かれ、殺人には問われないだろう。
死んでいった女の子に何の罪があったというのか。
2歳といえば、本当に可愛い時期だ。両親の愛情に包まれ、いろんなものを見て、笑い、いろんな言葉も覚え、皆から可愛がられる時、この女の子は一番愛してくれるはずの両親から虐待を受けて、天国に召された。
可哀想という言葉だけでは表現出来ない哀れさを思うと、女の子を殺した両親に大きな怒りを感じる。
何故そんな残虐な行為が行えるのだろうか。可愛いはずの我が子を殺める理由なんて想像も出来ない。
彼らは、きっと子供を子供とは思ってもいなかったのだろう。自分の所有物という感覚で、何をしても良いと思っていたのではなかろうか。
鳴いてうるさいから、躾と称して暴行をする。愛情のかけらもない。

子供は親の所有物ではない。人間はこの世に生を受けた時から1個の存在であり、運命以外は生死を決められない。親は子供を大きな愛情で見守り、幸せを祈る存在であり、無償の愛情を与え続ける。
だから、彼らは決して親ではない。サディストであり、殺人者である。

ゴミ箱に閉じ込め殺めるなんて、犬猫でも可哀想で出来ない行為をとっていながら、またきっと彼らは躾のつもりだったと言い訳をするだろう。
それを思うと腹が立って仕方ない。

前にもブログに書いたが、明らかな故意でない過失でなければ、基本的に人を殺めたら、命を持って償うべきだ。
殺した人数に関係なく、事件後の反省にも関係なく、自首したかどうかに関係なく、非道な行いは極刑でしか償えないと思うがおかしな考えだろうか。
もしも、私が今回のようなケースの犯罪の裁判員に選ばれたら、もちろん十分に話を聞いて上で、被告人が傷害致死で告訴されたとしても可能であれば極刑を量刑したい。

個人の権利を守ることは大事だと思うが、人の命より大事な権利なんてないはずだ。虐待の疑いがあると分かったら、もしも間違いがあっても警察が介入出来るようにして欲しい。それで命が救われるなら。
周りもそれを受け入れる考えに変える必要があるが、及び腰にならず、良い方向に変えて欲しい。


こういう心が痛む事件は、本当になくなってほしい。


∧-∧
(=^・^=)kinop

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