2009年7月3日金曜日

SMELLIT?






子供の頃に鉄腕アトムを見て、未来を夢見た。
宙に浮き疾走する自動車。
腕時計型のテレビ電話。
透明のチューブの中を走る超特急列車。
などなど、かっこいいなあ、あんな物があれば良いなあ、と思ったものだ。
思い描いた姿とは少し違うが、多くの物が実現化されている。


通信・映像の世界でも著しい進歩を遂げている。
有線の固定網中心だった通信網も携帯電話の普及によるモバイル化や光通信による大容量・高速化が凄い勢いで進んでいる。
テレビもカラーから音声多重、衛星放送、デジタル化、ハイビジョンと進歩し続けている。

こういった技術の進歩には、コンピューターの進歩が大きく関係している。
私が会社に入った時に扱った大型コンピューターが搭載するメモリーは256KBや512KBだった。今でいうハードディスクにあたるディスクパック装置の1スピンドルあたりの容量は29MBだった。少し古いタイプのメインフレームだったが、数百平米のフロアに設置された物であった。
当時は大きなディスクでも100MB程度だった。
それが今やパソコンでもメモリーは1GBが当たり前。ハードディスクも100GBなんて珍しくもない。
数倍どころではなく、数百倍単位の進歩だ。

という訳で、技術の進歩は止ることなく向上しているが、子供の頃に見た未来を感じる機械をネットで見掛けたので紹介したい。まだ、コンセプトの段階なので、世の中に出回るかどうかは分からないが、映像に合わせた匂いを発生させる装置だ。要するに匂いの出るテレビである。

どういう仕掛けかというと、装置の中にいろいろな香りのジェルが入った118個のカートリッジが収められており、DVDの映像に合わせて綺麗されている匂いの情報をトリガーに香りを漂わせるということらしい。
写真のようにピザが映ればピザの香りを漂わせ、花が映れば花の香りを漂わせるといった装置なのだ。
このシステムはDTSならぬDSTと呼ばれている。Digital Smell Technologyの略称である。
このシステムを使えば更に臨場感を感じることが出来るということだが、心地良い香りなら良いが、ドリアンのような匂いのきつそうな映像が画面に映ったら気をつけないといけない。

普及するかどうかは分からないが、今まで目と耳で伝えていた映像の世界に臭覚も加わることは革新的なことである。
例えばコマーシャルに使えば、効果的なPRが出来るだろう。お腹がすいてくる夕方頃に美味しそうな料理の映像に良い香りが漂ってくれば、匂いにつられてその店に出掛けるだろう。
あったら面白そうな装置だ。

早くパナソニックかソニーか発売しないかなあ。


∧-∧
(=^・^=)kinop

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