2009年7月21日火曜日

ツバメ

週明けから雨。
梅雨明け間近だが、相変わらずじとっとした鬱陶しいお天気だ。

今日はいつもより早めに駅に着いた。
始発電車を待つ人が、疎らにホームに並んでいたが、1か所だけ誰も並んでいない場所があった。ホームの中ほどの場所であり、誰かが並んでいてもいい場所に誰も並んでいない。
ちょい不思議に思ったが、その場所に近付いて、人が並ばない理由が分かった。

ホームには、白い斑模様。上を見上げるとツバメの巣があった。小さな体に大きな嘴の雛が、小さな巣の中で押し合いへし合い。
よく見ると4羽の雛がいた。
しばらくすると、中の1羽がクルッと白いお尻を巣の外に向けポトポトとうんちをした。
うんちが終わるとまた4羽は巣の外に向いて顔を並べ、親ツバメの帰りを待っていた。
なんとも可愛い光景で、見ていると心が和む。

しばらくすると、親ツバメがトンボを咥えて帰ってきた。
さっきまで静かだった雛たちは、みな小さな翼を目一杯に広げて、大きく口をあけピーピー鳴き出した。
右から2番目にいた雛がトンボを咥えたが羽が大きく中々飲み込めない。左の雛が、そのトンボを横からつつき、巣の中ではトンボの取り合いで大騒ぎだ。
もう1羽の親ツバメも戻り、餌を与え終わるのを見届けるとまた2羽で飛んで行った。

朝から理科の観察をしているような気分だ。
松井山手近辺にお住まいの皆さん。雛が巣立つまでのしばらくの間、1番ホームの6輛目付近は気をつけていただきたい。

毎年毎年、ツバメが現われ子育てをする光景を目にする。駅のような人の集まる場所は外敵から雛を守るのに適しているらしく、多くのツバメの巣がある。
鳩やカラスにとっては、住みづらいらしく、ほとんど目にしない。まさにツバメの楽園だ。

因みに、「燕」という字はツバメの姿を描いた象形文字で、下にある4つの点は二つに分かれた尾羽を表している。

もうすぐツバメも巣立ち、夏がくる。
ツバメたちは、日本で夏を過ごし、冬がくる前に旅立ち、台湾、フィリピン、ボルネオ島北部、マレー半島、ジャワ島などで冬を越す。

今日は朝からツバメのお陰で良い気分だ。

∧-∧
(=^・^=)kinop

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