2010年10月23日土曜日

ウルトラマンの身長




私の子供の頃のヒーローといえば、なんと言ってもウルトラマンである。
ウルトラマンは、昭和41年(1966年)、円谷プロが制作し、TBS系列で放送された特撮テレビ番組のヒーローだ。
M78星雲から地球の平和を守るため、やってきた正義の味方の宇宙人。
バルタン星人をはじめ宇宙からやってきた悪の宇宙人や怪獣と戦ってくれた。
巨大化したウルトラマンの身長は40m。
当時は、大きな姿に変身して市街地でビルを見下ろして戦っているのを見て、ウルトラマンってでかいなあと、思っていた。
でもよくよく考えてみると、40mといえば10階か11階ぐらいのビルの高さである。
今ならば、ビルの谷間に埋もれてしまって、ウルトラマンも宇宙人も「おーい、どこだ!」、「ここ、ここ!」となってしまうだろう。
この頃は、建築基準法の高さ制限で31mを越える建造物は建てられなかったから、ウルトラマンより背の高い建物といえば、東京タワーぐらいだった。
東京タワーが333mだから、ウルトラマンとサイズを比較するとこんな感じになる。




ウルトラマンを縦に8人積み上げれば、ほぼ東京タワーの高さになる。
建築基準法の高さ制限が廃止され、翌年の1967年に霞ヶ関ビルが建設されたが、霞ヶ関ビルで181mなので、ウルトラマンの4.5倍の高さだ。
写真を見てもらえば分かるが、現在なら戦うのも一苦労するだろう。
因みに当時の写真を見れば、その違いが良く分かる。




ごらんのように周りには、何も高い建物はない。
因みにゴジラは50mだそうだが、1990年代に作成されたゴジラは80mとか100mになっていたらしい。
3丁目の夕日の頃、東京タワーがどれだけ際立って高く見えたか良く分かる。

2010年10月13日水曜日

金木犀の咲く頃





我が家の近くの植え込みには、金木犀が植えられている。
濃い緑色の艶やかな葉で、秋になるとオレンジ色の小さな花を着ける。
花の芳香は強く、ベランダのガラス戸を開けていると家の中に香りが漂ってくる。
ちょうど今頃の時期になると、あちこちで咲くポピュラーな植物だ。

金木犀は、中国が原産で江戸時代に渡来した。
金木犀は、モクセイ科、モクセイ属、ギンモクセイの変種だそうだ。
本家は「金」ではなく、「銀」ということだ。
銀木犀という種類もあり、こちらも庭園によく植えられるポピュラーな植物である。
ただ、香りについては銀木犀より金木犀の方が強く、馴染みがあるのは金木犀だろう。
金木犀は、イチョウやヤナギと同様に雌雄異株であり、株は雌株か雄株の一方であり、日本には雄株しかないため、花が咲いても結実しない。
では、雌株は中国にあるのかとネットでググってみたが、中国でも見かけないようである。
別のページでは、金木犀自体が変種であるため、雌株が不完全だから結実できないので、香りの強い雄株だけになったようにも書かれていた。
実が実らないから、基本的には挿し木で株を増やすそうだ。

私は、秋を感じる良い香りだと思うが、人によってはトイレの芳香剤を思い出すようだ。
金木犀も咲き、ようやく秋になったと感じる今日この頃である。




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2010年10月8日金曜日

ああだ、こうだ





「ああ」って何じゃと調べたが、広辞苑を引くと、こう書かれていた。

ああ 副
あのように。浮世風呂3「―はいかねへ」。「―でもない、こうでもない」「―言えば、こう言う」

そうである。
よくよく考えれば、「ああ」=「あのように」なのだ。
「ああは、上手くいかない。」は、「あのようには、上手くいかない。」と言っても全く同じ意味だ。
という訳で、「こう」も「このように」と読み替えれば、やはり意味が通ずる。

では、「あの」とか、「この」はというと、こういう意味だ。

あ‐の【彼の】
一 連体(もと、アは代名詞、ノは格助詞)
① 話し手から「あれ」と指せる位置にあるものことにかかわる意。自分からも相手からも遠い位置にあることを指示する。竹取物語「―国の人を、え戦はぬなり」。「―前に立っている人」
② 今の話題とは離れているが、自分も相手も知っている事柄にかかわる意。例の。「―事はどうした」「―頃はよかった」
二 感
口語で、話を切り出す時やすらすら言えない時に挟む、つなぎの語。あのう。「―、ちょっとお尋ねしたいんですが」

こ‐の【此の斯の】
連体(もと、コは代名詞、ノは格助詞)話し手から「これ」と指せる位置にあるものことにかかわる意。
① 自分の手に触れるほど近くにあるものを指示する。古事記中「―蟹やいづくの蟹」。「―本をあげよう」
② ①に述べたものを規準にして表せる位置を指示する。「―うしろを捜せ」今述べる事柄に関係する意。万葉集15「これや―名に負ふ鳴門の渦潮に」。「―年ごろずっと」「―点に注意」すらすら言えない時にはさむ、つなぎの語。また、相手を叱る時の強めの語。「―親不孝者」

要するに、This one と That one である。

彼 
〔彳部5画/8画/常用/40644860〕〔音〕ヒ〔訓〕かれ・かの
意味 ① 自分(たち)の側から見て第三者。あの人。かれ。あれ。此し。「彼我彼此ひし」中国語では多く「他」を用いる。
② あそこの。かなたの。あの。かの。「彼岸」
解字 形声。「彳」(=ゆく)+音符「皮」(=なめし皮を手でむこうへ押しやる形。はなれ去る)。むこうの方へ行く意から、あちら、の意。
難読 彼是 あれこれ、彼方 かなた・あなた・あち、彼処 かしこ、彼奴 きゃつ・あいつ


〔斤部8画/12画/27593B5B〕〔音〕シ〔訓〕これ・この・かく・ここに
意味 この。これ。「斯文斯学斯道」ここに。すなわち。「我欲仁、斯仁至矣=我仁を欲すれば、ここに仁至らん」〔論語〕
難読 斯様 かよう

というわけで、「彼」は「あれ」なのだ。
「私の彼はあれ」というと、「私のあれはあれ 」となる訳だ。


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2010年10月7日木曜日

ああ言えばこう言う




「ああ言えばこう言う」と言うことがある。
意味は、相手の言うことに対してあれこれと理屈をつけて従わないことだ。
意にそぐわない事を頼まれ、色々と言い訳をして、どうにか逃れようとする時に使う。

因みに、「ああ」って何じゃ?
「こう」もどういうこと?
よく、「ああすれば良いんじゃない。」なんて聞くが、意味は考えたことはなかった。

という訳で辞書を引いてみた。

ああ 0
(副)
①ある場面の様子をさしていう。話し手からやや離れた場面や,話している時点とは別の場面などについていう。「━はなりたくない」「━うるさくては,かなわない」「ちょっと目を離すとすぐ━だ」
②話した内容や心の中で考えたことがらなどをさす。多く「こう」と呼応して用いられる。「━だこうだとあげつらう」「━でもないこうでもない」「━言っておいたから,大丈夫だろう」
〔「ああだ」「ああでも」「ああは」などの場合,アクセントは 1〕
大辞林 第三版

こう かう 01【▼斯う】
一(副)
〔「かく(斯)」の転〕
①ある場面の様子をさしていう。話し手の身近の場面についていう。「━なればしめたものだ」「━暑くてはかなわない」
②話した内容や心の中で考えた事柄などをさす。「━しろああしろと口うるさい」「山路を登りながら━考えた/草枕漱石」
③事態のなりゆきが限界に達したことを認める気持ちを表す。もうこれまで。「祇王すでに今は━とて出でけるが/平家1」
④動作を軽く指示する。「さて私はもう━参りまする/狂言・末広がり虎寛本」
二(感)
①言いよどんだり,ためらいながら言ったりするときに用いる語。あの。ええと。「━,どうだえ,狼は出やしますまいねえ/塩原多助一代記円朝」
②呼びかけの言葉。ぞんざいな言い方。おい。なあ。「━,おめえん所のおかみさんもお髪ぐしはお上手だの/滑稽本・浮世風呂2」

大辞林 第三版

ということだそうだ。


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