雨雲が空いっぱいに広がっている。
週末から雨がよく降っていて、梅雨はいつ開けるのかと思うお天気だ。
例の駅のホームに作られたツバメの巣だが、今朝駅に行くと巣の下に注意書きのプレートが貼られていた。
「頭上注意 つばめの巣があります」
何となく嬉しい気分だ。
雛たちはすっかり大きくなって、親ツバメとさほど変わらない大きさで巣からはみ出しそうになっている。巣立ちも近そうだ。
今日は映画音楽の巨匠であるエンニオ・モリコーネの音楽を聴きながら出勤だ。モリコーネは、セルジオ・レオーネ監督のマカロニウエスタンの音楽で名を知られ、遺作となったワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカまで、その関係は続いた。
マカロニウエスタンだけにとどまらず、数多くの作品を手掛け、アカデミー賞においても何度となくノミネートされている。映画音楽の巨匠としては5本の指に入る大作曲家である。
ウイキペディアで調べた彼の作品を見れば、その凄さを実感する。
荒野の用心棒 A Fistful of Dollars (1964)
夕陽のガンマン Per qualche dollaro in piu (1965)
夕陽の用心棒 Una Pistola per Ringo (1965)
続・夕陽のガンマンIl Buono, il brutto, il cattivo (1966)
テオレマ Teorema (1968)
殺しが静かにやって来る Il Grande silenzio (1968)
ウエスタン Once Upon a Time in The West (1969)
シシリアン Le clan des siciliens (1969)
狼の挽歌 Citta violenta (1970)
デカメロン Il Decameron (1971)
わが青春のフロレンス Metello (1971)
夕陽のギャングたち A Fistful of Dynamite (1971)
殺人捜査 Investigation of a Citizen above Suspicion (1971)
進撃O号作戦 Che c'entriamo noi con la rivoluzione? (1973)
エスピオナージ Le Serpent (1973)
ペイネ 愛の世界旅行 Il Giro del mondo degli innamorati di Peynet (1974年)
アラビアンナイト Il foire delle mille e una notte (1974年)
ソドムの市 Salo o le 120 giornate di Sodoma(1975)
ミスター・ノーボディ My Name is Nobody (1975)
1900年 Novecento(1976)
オルカ Orca (1977)
エクソシスト2 Exorcist �: The Heretic (1977)
天国の日々 Days of Heaven (1978)
Mr.レディMr.マダム La Cage aux folles (1978)
華麗なる相続人 Bloodline (1979)
華麗なる女銀行家 La Banquiere (1980)
遊星からの物体X The Thing (1982)
ホワイト・ドッグ White Dog (1982)
サハラ Sahara (1983)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ Once Upon a Time in America (1984年)
スキャンダル・愛の罠 La gabbia (1985)
レッドソニア(1985)
ミッション The Mission (1986)
アンタッチャブル The Untouchables (1987)
フランティック Frantic (1988)
ニュー・シネマ・パラダイス Nuovo cinema Paradiso (1988)
カジュアリティーズ Casualties of War (1989)
アタメ Atame! (1990)
みんな元気 Stanno tutti bene (1990)
ステート・オブ・グレース State of Grace (1990)
ハムレット Hamlet (1990)
夜ごとの夢/イタリア幻想譚 La Domenica specialmente (1991)
バグジー Bugsy (1991)
鯨の中のジョナ Jena che visse nella balena (1992)
ザ・シークレット・サービス In the Line of Fire (1993)
ウルフ Wolf (1994)
ディスクロージャー Disclosure (1994)
明日を夢見て L'Uomo delle stelle (1995)
ロリータ Lolita (1997)
Uターン U Turn (1997)
海の上のピアニスト La Leggenda del pianista sull'oceano (1998)
ブルワース Bulworth (1998)
オペラ座の怪人 Il Fantasma dell'opera (1998)
ミッション・トゥ・マーズ Mission to Mars (2000)
宮廷料理人ヴァテール Vatel (2000)
マレーナ Malena (2000)
リプリーズ・ゲーム Ripley's GameE (2002)
題名のない子守唄 La Sconosciuta (2006)
モリコーネは、ニュー・シネマ・パラダイスやアンタッチャブルのような大ヒットした作品の音楽だけでなく、SF作品やコメディでも活躍している。
ジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体X』も彼の音楽だというのは知らない方も多いと思うが、ジャンルに拘らず、多くの楽曲を提供し続けている。
マカロニウエスタンの乾いた荒野に鳴る緊張感溢れるギターのメロディーからニューシネマパラダイスのようなロマンチックで繊細なメロディーまで、映画が引き立つ音楽はどういうものか知り尽くした大作曲家である。
映画音楽の大作曲家と呼ばれる人は、モリコーネのような姿勢で取組んでいる人が多いように思う。
スタートレックやパピヨンで知られるジェリー・ゴールドスミスもポルターガイストやロボコップなどジャンルを問わず、素晴らしい楽曲を提供している。言い方が悪いかも知れないが、映画よりも音楽の方が高いレベルになってしまうこともあり、少なからず映画のレベルを引き上げていた。
先に映画音楽で5本の指に入る大作曲家と言ったが、私ならこの巨匠達が頭に浮かぶ。
エンニオ・モリコーネ
ジョン・ウィリアムズ
ジェリー・ゴールドスミス
ヘンリー・マンシーニ
ジョン・バリー
フランシス・レイ
5本と言ったが、6本になってしまった。ちょっと大目に見てほしい。
ジョン・ウィリアムズは、『スターウォーズ』や『ジョーズ』、『スーパーマン』、『未知との遭遇』、『シンドラーのリスト』など多くの作品を手掛け、壮大・荘厳な音楽を聞かせてくれている。スピルバーグの作品の大半は彼の曲だ。
ヘンリー・マンシーニは、『シャレード』や『ティファニーで朝食を』のムーン・リバー、『ピンク・パンサー』のテーマ曲で有名だ。ロマンチックで華やかな楽曲が彼の魅力だ。
ジョン・バリーはなんといっても007シリーズの音楽だろう。007以外にも『野生のエルザ』や『ダンス・ウイズ・ウルブス』など多くの作品に関わっている。
最後にフランシス・レイたが、フランス映画と言えばこの人だろう。クロード・ルルーシュ監督との作品の数々は、フランス映画音楽の代名詞と呼んでもいいほどだ。『男と女』、『白い恋人たち』、『パリのめぐら逢い』などは定番中の定番だ。
フランシス・レイを上げると『シェルブールの雨傘』のミシェル・ルグランも素晴らしい作曲家だ。
やっぱり5本じゃなくて10本は要りそうだ。
んー、やっぱりモリコーネは良いなあ。
∧-∧
(=^・^=)kinop