2010年2月2日火曜日

懐メロ


最近聞かなくなった言葉だが、昔懐かしい流行歌のことを「懐メロ」と言って、以前は懐メロ特集だとかの番組があったものだ。その事自体が昔々の出来事になり、懐メロって言葉は死語になっている。昔、懐メロというと、東海林太郎とか春日八郎、ディック峰なんて方達が出て来たものだ。若い人からすればタイガースやスパイダース以上に知らない大昔の人だ。下手をすると歴史上の人物と勘違いしてしまうかもしれない。今や歌謡曲ですら死語なのかもしれない。

私のような50歳直前の年代の人間はやはり70年代〜80年代に流行った曲が懐メロになるだろう。年齢的には10歳〜30歳までの若い頃に聞いた曲だ。ボーダーはハッキリしないから多少前後はするが、そんな感じだと思う。

思い出すと子供の頃に印象に残っているのは、何と言ってもキングトーンズが歌った『グッド・ナイト・ベイビー』だ。1968年の曲だ。タイトルと違い歌では「グンナイ グンナイ ベイビー」と歌っていた。このフレーズと独特の歌い方が耳に残り、私だけでなく当時のお子ちゃまの間では結構人気があったと思う。歌詞はこんな感じだ。

♪きっといつかは 君のパパも
わかってくれる ふたりの愛を
うしろを向いた ふるえる肩を
抱いてあげよう だから
グンナイ・グンナイ・ベイビー
涙こらえて 今夜はこのまま
おやすみ グンナイ
グンナイ・グンナイ・ベイビー
涙こらえて 楽しいあしたを
夢見て グンナイ

曲の冒頭。「きっといつかは」の最後の「は」と「君のパパも」の「もぉ」の独特の歌い方が何とも良い感じなのだ。この曲を知っている人にはきっと分かる筈だ。

70年代のアイドルというと百恵ちゃんを始め錚々たる人達がいるが、私の場合は何と言っても南沙織さんだ。現在の篠山紀信さんの奥さんだ。沖縄出身のアイドルである。褐色の肌に黒い髪と大きな瞳。ハーフにも見えるエキゾチックな顔立ち。清楚で可愛く美しく、歌も上手で三拍子も四拍子も揃ったアイドルだった。愛称のシンシアで呼ばれることもあり、多くの人はハーフと勘違いしたと思うが、両親とも日本の方で、再婚後のお父さんがフィリピンの方だそうだ。
17才、傷つく世代などなど、1971年にデビューし、1978年にアイドルを引退するまで、70年代を通してみんなに愛されたアイドルだ。

中学から高校の頃に好きだったのはチューリップ。心の旅や虹とスニーカーの頃などなど素晴らしい曲がたくさんあり、どの曲も大好きだが、アルバム『心の旅』に入っていたと思うが、『僕のお嫁さん』という曲がその中でも大好きな曲だ。こういうお嫁さんと結婚すると、毎日が明るく暮らしていけて幸せだろうな、と感じる温かな曲で、当時の空気感も曲に溢れている素敵な曲だ。この曲のズンチャ ズンチャのメロディを聴くと凄く懐かしく感じる。

♪君にかけよう僕の夢を
今まで大事に持ってた夢だけど
今日から 僕の部屋へやってきた
僕が選んだ僕のお嫁さん

足も長いと決して言えないし
顔もそばかすで子供みたい
今までたくさん男にふられてるけど
それでも僕の心を一番わかってる

お金もないし家もないけど
毎日楽しく暮らしてゆける
それが僕の生き方なんだ
わかってくれるね

君のおやじもおふくろさんも
誰もいない君だけど
底ぬけに明るいそんなとこが
僕はとっても好きになってのさ

長いこれからの道だけど
約束しようこれだけは
きっと君を幸せにするよ
世界一強い愛で

今日も今頃買物かごに
野菜やくだものをたくさん買い込んで
どんな時 もエヘヘと笑う
それが僕の大好きなお嫁さん

お嫁さん
お嫁さん

そういえば、ぼくが作った愛の歌も良いなあ。
昔、聴いて今も好きな曲は、単に良いというだけでなく、その当時に自分が戻って、今はあまり感じることのない「切ない」気持ちを思い起こされるから素晴らしい。

また、とりとめなくつらつらと書き綴ってしまった。
うーん、良いなあ、懐メロ 万才!



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