2010年1月24日日曜日

ふたつの花



以前からいもとようこさんの絵本のファンだが、新しく出版された『ふたつの花』という絵本が本当に素晴らしい。
みんな絵本は子供の読むものという感覚があると思うが、いもとようこさんの作品は大人にも是非読んでいただきたい内容なのだ。生きていくことは、楽しいことばかりじゃないし、傷つけることもあれば傷つけられることもある。いがみ合うことだってあるかも知れない。でも生きていることは素晴らしいことだと、この絵本は短い言葉と優しい絵で教えてくれる。
不覚にもこの絵本で目頭が熱くなった。年をとったせいもあるかも知れないが、絵本を読んで涙がでてくる経験はしたことがなかった。この本だけでなく、『いつもいっしょ』や『花の髪飾り』、『ずっとそばに』もそうである。私の本棚にはこの4冊の絵本がある。たまに表紙をめくると何とも暖かい気持ちになる。本当に素敵な作品だ。

あれこれ理屈を言うつもりはないが、だまされたと思って一度この本を読んで欲しい。あー、生きてるって良いなぁときっと思うはずだ。

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