この週末は、8月最後、夏休み最後の週末だった。
処暑を過ぎてもまだまだ暑い週末だった。
我が家のTORAもこの通り。
ベッドの上で長くなって暑さを凌いでいた。
そんな暑かった週末に、今年も24時間テレビが放送された。
毎年恒例になった番組も33回目の放送だそうだ。
今年のテーマは、「ありがとう」。
普段伝えていない「ありがとう」を伝えたい人は、誰ですか?
というシンプルなテーマだ。
番組では、難病と闘っている人達、障害に負けずいきいきと挑戦している人達、若くして病に掛かり最期まで諦めなかった人達など、勇気を持って生きてきた人達の様々なエピソードを見せてくれた。
テーマは毎年違うけれど、力強く生きてきた人達のエピソードに感動し、涙が頬をつたうのも毎年恒例のことだ。
メイン・パーソナリティは、TOKIOと今をときめくAKB48。
24時間マラソンは、はるな愛さん。
今年も多くの募金が集まり、福祉に役立てられることだろう。
この番組ではるな愛さんがランナーに選ばれたことで、日本は良い国だなあと実感した。
はるな愛さんは、性転換をしたいわゆるニューハーフの方である。
精神的な性と肉体的な性が不一致なため、性転換をして女性として芸能界で活躍されている。
精神と肉体の性の不一致は、先天的な障害なのかも知れないが、肉体的な問題がないことや、不一致になる人が極めて少数であることから、偏見を持って見られることも多かっただろう。
今でも、そういった偏見はあるのかも知れないが、多くの人は受け入れる傾向にあると思う。
その証拠が、この国民的な人気番組にマラソン・ランナーにはるな愛さんが選ばれた事実である。
海外のことはよくは知らないが、はるな愛さんのようなニューハーフの方が大きなイベントでメインの扱いをされたことがあったんだろうか。
おそらく日本のような扱われ方はないように思う。
24時間にも渡って、チャリティー番組を放送して、募金を集めること自体が珍しいのかも知れない。
外国では、ゲイやレズなどの同性愛者や性的な障害に対する理解は進んでいるのかもしれないが、日本のような個々の個性に対する寛容さは低いようにも思える。
言葉ではなく事実として、はるな愛さんを人間として見て、テレビの前で応援していた人がほとんどで、ニューハーフだからという見方をした人は少なかったんじゃないだろうか。
個人を思いやり尊重する世の中になってきたからこそ、違和感もなく受け入れられている。
「あー、今年は愛ちゃんか。頑張ってほしいなあ。」と思う人がほとんどだろう。
心優しく個々の個性の個性を尊重する世の中。
日本は良い国だなあと思った。
感動的なエピソードも素晴らしかったが、そういう良い国に生まれて幸せだなあと感じた週末だった。
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